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楠木建教授ご推奨「絶対悲観主義」の活用

昨今よくラジオやyoutubeで登場される一橋ビジネススクール特任教授の楠木先生ですが、興味深いコラムを見つけました。「絶対悲観主義」というものです。一見すると前向きになれないような文言ですが、かなり割り切った考え方で面白かったです。
世の中的には成功するためには頑張るのが当たり前とされていますが、「思い通りになることは一つもない。上手くいけばめっけもの」くらいで実践していくと思いのほか前向きにやれるという発想です。そもそも目標を立てる時に最初は「根拠なくうまくいくだろう」という前提に立って物事を考えて、そんな前提を持つから少しでも上手くいかないと心配や不安が頭をもたげて悲観に陥って長続きしない。むしろ「世の中上手くいかないの
が当たり前」で、そもそも思う通りになる事など殆どないという態度で臨むと困難や逆境でも挫折などないという考え方、発想法なんですね。
実は私これを実戦していて「低い目標設定」と自分では呼んでいます。低い目標と聞くと優秀な経営者の皆様にはドン引きされると思います。出来もしない高い目標(幻想)を宣言(自分では納得していない経営者や上司が喜ぶ見せかけの目標宣言)して挫折するよりは、身の丈に合った目標を設定して繰り返し継続していく方が結果的に振り返った時に高みに上っているというものです。ワンマン経営者や強固な管理職の組織化ではそんな目標を立てると激昂されるのでなかなか通じないかと思いますが。これは私の趣味の登山やマラソン競技、筋トレで身に着けました。「あと300m走ってあの角を曲がれば水が飲める
。それくらいだったら自分にもやれるかもしれない」という自己奮起の発想です。淡々とこなせばよく、何よりも長続きするので絶対悲観主義はビジネスには特にお勧めです。ただ部下を甘やかすことになってはいけないので、経営者としては一喜一憂せずに愚直に取り組み続けるというのがベストな判断ではないでしょうか。新製品の研究開発や数字目標が高い現場等チャレンジ精神を要望される現場には向かないので適応するところには配慮も必要です。
100の力が必要なところと80の力で十分なところも人生には多々ありますので、上手く見極めてこの考え方を取り入れていく態度は重要ではないでしょうか。

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