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「2001年宇宙の旅」を2026年に鑑賞した感想

私は映画が好きで偶に観に行く話は以前しましたが、過去の見逃しorもう一度観たい映
画ベスト20に入る作品の中の一つを鑑賞してきました。映画好きの人は皆さんご存じの
スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」です。この作品を2026年に観るこ
とになるのも何かの因果かと。21世紀をリアルに生きる我々がこの映画とどう向き合うの
か。最初の劇場公開が1968年なので実に58年、私が初めて観たのが中学生の頃なので45年
は経過していますが、作品の未来観、リアル観はアナログ時代に作成されたものとは思え
ないほどの圧倒的な存在感とカメラワーク、そして音響、特に効果音の臨場感や切迫感は
今観ても何の遜色も感じない素晴らしい作品でした。
作品の後半でHAL9000というAI型の高性能コンピュータが勝手に暴走してしまうのです
が、正に現代の生成AI時代を予見するかの如くの内容で、実世界を再現していると錯覚す
るものでした。そして背筋のヒンヤリ感も少年期に観た当時と現実感と一体化した恐怖感
が逆に笑みが出てしまうほどのものでした。宇宙船の計器類も物理スイッチ(タッチパネ
ル式の発想が当時ない)である以外は現代21世紀のリアル世界とほぼ同じ肌感覚で、観る
者は自ずと映像に引きずり込まれていくだけでした。
本作品で話題の最終部分の難解な映像は、今観ても理解不能でした。なぜそうなのかな
ぜこんな場所がどう関係しているのか考えても何も答えが出てきません。私は中学生当時
混乱しましたが今も同じです。唯一分かったのは当時この抽象的で難解な部分を何とか理
解しようとして困り果てましたが、今は「世の中には難解で誰も理解できない物が存在す
る」ということで受け入れてしまえば充分理解できるということが分かったことが所謂大
人になった証拠なんでしょうか(笑)。おそらくキューブリックも作品を作り上げて、数
十年、数百年経っても誰も理解できずに苦しむんだろうなと笑みを浮かべた置き土産作品
なのではないでしょうか。ロック好きでご存じの方は英国ロックグループLed Zeppelinの
名盤「Presence」のジャケットにも謎の黒いモノリスを前に食卓を囲む家族の姿が描かれ
ていますが、これをパロッたノリなのではないでしょうか。誰にも理解できない謎は存在
するということを自分で受け入れることで理解ができるようになります。
もう一つ面白かったのは丁度作品上映中の途中大きな字幕でINTER MISSIONの文字が
。なんだろうと思っていると「休憩」の字幕が出まして。何とトイレ休憩です(笑)。昭和
の古い映画で上映時間が2時間を超えるものは偶に「休憩」の字幕が入りますが、正に同
じものでした。シニアの我々には大変ありがたい事ですが、鬼才キューブリックから未来
人への粋なはからいにもホッコりした良い時間でした。

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