世の中のビジネス、特に日常行動は多くが行動学の分析によってコントロールされてい
るのが良くわかります。タイトルで挙げた3例等特に典型的な例です。
高いものだから良いものに違いない。お寿司や鰻の松・竹・梅は皆さんどれを選びますか?サプリメントや
栄養補助食品のコマーシャルで2週間はお試し無料とか初回限定で半額とか買ってしまうともうやめられないですよね。心の慣性の法則や極端性の回避の法則が人間の心理で働き、行動となって現れます。映画を観た時も最初よりも最後のクライマックスシーンの方が印象深く覚えていたりとこれも我々の記憶に残るのは物事に対する関わり方の長さではなく、ストーリーのクライマックスやフィナーレに大きく影響されるということです。これはハロー効果というやつですね。
このような人間の行動をしっかりと分析しておいて経済活動やビジネス行動に結び付けないといい結果が導きだせないのも難しいところです。
昨今失われた30年と言われて久しいですが、経済は「景気」とよく言われます。正に気が良ければ経済も上向くし消費も多くなりますが、昨今の世相を見ているとどうも上向きになるような気が回ってこないような気がしてなりません。消費が気を良くならないと経済は活性化しないのは当たり前で、「金は天下の回りもの」と循環していきません。需要や消費が上向くような気を活性化するよう政策で後押しをするとか世の動きになるように期待していますが、なかなかそうはならないのが残念でなりません。
